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ESD 施行6 か月後に局所およびリンパ節再発を来した高齢者胃癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は81 歳,女性。高脂血症にて,かかりつけ医より貧血の精査目的に当院を紹介受診し,上部消化管内視鏡検査にて胃体中部小弯に15 mm 大のIIa+IIc 病変(生検ではtub2)を認めた。この時点での手術も考慮されたが,まずは診断も含めた胃内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術: ESD)の方針となり施行,病理組織診断にてsm2(por2>tub2),ly2,v2 であった。追加手術の必要性を説明したが,了承は得られず厳重経過観察となった。ESD 施行2 か月後の内視鏡所見では再発所見なく,生検においても悪性所見はみられなかった。しかしESD 施行6 か月後の内視鏡所見にて局所は2 型病変となっており,腹部造影CT では小弯側リンパ節の腫大がみられた。幽門側胃切除+D2 リンパ節郭清を施行し,最終病理診断はT2(ss)N2H0P0M0CY0,StageIIIA であった。補助化学療法は副作用が強く出現したために中断したが,手術から1 年6 か月経過した現時点で再発なく,外来にて経過観察中である。低侵襲な局所療法である内視鏡治療の適応拡大が提唱されて久しいが,粘膜下層への浸潤ある早期胃癌の治療方針,特に手術施行の有無は個々の症例について慎重に吟味する必要があることが再認識された。
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