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JPY
Abstract
緒言: 近年,経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)の適応が拡大してきており,その有効性も確立されてきている。われわれは,化学療法後に残存する難治性精巣腫瘍の転移巣(何らかの理由で手術不適)に対してRFA を施行したので,その治療成績について報告する。対象と方法: 2000 年11 月〜2008 年12 月までの間に,京都府立医科大学泌尿器科において進行性・難治性精巣腫瘍に対してRFA を施行した19 例,42 病変を対象とした。肝転移腫瘍6 例(10 病変),肺転移腫瘍13 例(32 病変),年齢は中央値36 歳(20〜53),腫瘍径は中央値12 mm(2〜40)であった。治療機器は,Radionics 社製Cool-tip RF system(内部冷却式直針電極)を使用し,静脈麻酔または局所麻酔下で超音波あるいはCT ガイド下に経皮的に腫瘍部を穿刺し,焼灼した。治療効果は造影CT または造影MRI を施行し,腫瘍部の造影効果の有無で判定した。腫瘍部に造影効果の残存が認められた場合は,治療を繰り返し行った。結果: 現時点で評価可能症例は28 病変で,複数回治療を行った症例は9 病変であった。観察期間は中央値25 か月で,complete response(CR)と判定された症例は,RFA 施行前に腫瘍マーカーが陰性化していた群(根治的目的)では12 例中12 例(100%)であり,マーカー陽性のままRFA を施行した群(姑息的目的)では16 例中12 例(75%)であった。また,腫瘍径が30 mm 以下の群ではCR と判定された症例が24 例中24 例(100%),30 mm を超える群では4 例中0 例(0%)であった。合併症として気胸を認めたものが9 例,血胸が2 例あったが,ドレーン留置などで最終的には治癒しており,周辺臓器損傷などの合併症は認められなかった。結論: RFA は,進行性・難治性精巣腫瘍に対する救済療法として新たな選択肢になる可能性があると考えられる。
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/content/article/0385-0684/36120/2117