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S-1 併用放射線療法により組織学的CR が得られた直腸癌骨盤内再発の1 切除例
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JPY
Abstract
症例は58 歳,男性。直腸癌(Ra,SE,N0,StageII)根治切除術後1 年2 か月のサーベイランスCT において,仙骨前面に20×15 mm 大の骨盤内局所再発を認めた。腫瘍はS3/4 前面を中心とし上縁はS2 にかかる部位であったため,術前に化学放射線療法を施行した。治療後1 か月のCT 検査とMRI 検査では,再発巣のわずかな縮小を認めるのみでcSD の判定であったが,MRI 拡散強調画像で著明に信号低下していることから,pCR の可能性も考えられた。手術待機中の継続治療としてirinotecan+S-1 療法を4 コース施行し,腹会陰式直腸切断術を施行した。病理組織診断では広範な線維化を認めるのみで,pCR と判断した。骨盤内局所再発に対しては外科的切除が最も根治性に優れていると考えるが,高位の骨盤後方あるいは骨盤側方に浸潤する再発は,剥離面に癌の遺残するリスクが高くなり,症例の選択が重要と考える。術前化学放射線療法は骨盤内再発の治癒切除率を向上させる可能性があり,またpCR も期待できることが示唆された。
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