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一過性のカテーテル留置による反復短期大量肝動注療法
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JPY
Abstract
今回われわれは,同時性肝転移ならびに膀胱浸潤のある進行性S 状結腸癌術後,異時性肺転移術後で再肝切除後の切除不能の肝転移再々発症例に対して,一過性のカテーテル留置による短期大量肝動注療法を繰り返すことで,2 年間良好なQOLを維持している症例を経験したので報告する。再々発時,グリソン本幹付近まで直接浸潤があり,手術不能と判断。全身化学療法を選択したが副作用により中断した。しかし,肝動脈が上腸間膜動脈から分岐する奇形で動注ポート埋め込みが不能であった。一過性の動注カテーテル留置なら可能と考え,筆者が考案した1 週間で6 g の5-FU を持続で注入する短期大量肝動注療法を繰り返すことで,肝転移をコントロールできないかと考えた。最初の肝動注から21 か月,延べ11 回の短期大量肝動注療法を施行して良好なコントロールができた(CEA: 15 から18 ng/mL へ,CA19-9: 48 から30 U/mL へ)。またこの期間,動注療法で入院している以外は仕事に従事していた。肝動注療法の一つとして,一過性にカテーテルを挿入して短期大量肝動注療法を続ける方法は治療の選択肢となり得ることが示唆された。
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/content/article/0385-0684/36120/2175