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肝細胞癌副腎転移切除術後再発腫瘤に対してTACE 併用RFA を施行した1 例
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JPY
Abstract
症例は80 歳台,男性。2003 年2 月,多発HCC に対して肝S5, S7, S8 切除術およびS2 にMCT を施行。StageIVa(T4,N0,M0)であった。7 月,CT にて径2 cm 大の右副腎腫瘍を認め,2005 年2 月に腫瘍径約5 cm 大と増大を認め,腫瘍マーカー(PIVKA-II)の上昇も認めたため,転移疑いにて4 月,一部正常副腎を残して右副腎腫瘍切除術を施行,病理組織診断にてHCC の転移と診断された。2008 年7 月,右後腹膜に径約3 cm 大の再発腫瘤を認め,PIVKA-IIも軽度上昇を認めたため,局所再発と考えられ,動脈塞栓術を施行。右下横隔動脈から分岐する右下副腎動脈およびその分枝血管から栄養される腫瘍濃染を認め,epirubicin 30 mg,Lipiodol 5 mL のemulsion を動注後,ジェルパート(1 mm 粒,30 mg)にて超選択的TACE施行後,CT ガイド下に右背部肋間アプローチにてRFA を施行。合併症なく良好な焼灼術を施行し得た。その後腫瘍マーカーは低下し,術後10 か月の現在も再発所見なく経過観察中である。TACE 併用RFA はHCC のみならず,副腎転移切除後局所再発に対しても安全で有用な低侵襲治療と考えられ,予後延長にも寄与する可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/36120/2371