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膵悪性腫瘍と鑑別困難であった膵内副脾に発生した類表皮嚢腫の1 例
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JPY
Abstract
症例は42 歳,女性。増大傾向の膵嚢胞にて当院内科に紹介となる。超音波検査にて膵尾部に径25 mm 大の隔壁を有する被膜の厚い嚢胞性病変を認め,腹部造影CT 検査にて被膜と隔壁は濃染された。CA19-9: 102.0 U/mL と高値のため,上下部消化管内視鏡を施行されたが異常はなかった。外来にて経過観察されていたが,来院後2 か月のCA19-9 が147.3 U/mLと上昇傾向であったため,外科紹介となった。画像所見より典型的ではないが,粘液性嚢胞腺腫や内分泌腫瘍など悪性腫瘍に準じる腫瘍の可能性があり,膵尾部切除を施行。切除標本にて脾臓と同色の嚢胞病変を認め,内部には隔壁を形成していた。術後経過良好にて術後11 日目に退院となった。病理組織検査にて膵内副脾に生じた類表皮嚢腫と診断された。嚢胞内上皮はCA19-9 免疫染色陽性で,術後に血清CA19-9 は正常化し,類表皮嚢腫から産生されていたものと考えられた。
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/content/article/0385-0684/36120/2413