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FEC 療法,PTX 療法の後S-1 療法が奏効しているStageIV 乳癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は34 歳,女性。約2 年前より右乳房の腫瘤を自覚するも放置。2005 年11 月,腫瘤からの出血を認め当科受診。右乳房に直径8 cm の腫瘤を認め,針生検でinvasive ductal carcinoma と診断された(ER 陽性,PgR 陽性,HER2: 1+)。画像上多発両肺転移,右腋窩・縦隔リンパ節転移,胸骨転移を認め,右乳癌(T4c,N3c,M1,StageIV)と診断した。FEC,PTX 療法を各4 コース施行し,その後は内分泌療法(TAM+leuprorelin acetate)を開始。評価はPR であった。しかし,2006 年9 月,腫瘍マーカーの上昇を認め,S-1 を併用投与した。2008 年12 月より腫瘍マーカーの再上昇を認めているが,画像上はSD でありS-1 投与を継続している。現在まで合計24 コースを施行し,約3 年5 か月にわたり増悪することなく,良好なQOLを保ちながら外来で経過観察をしている。anthracycline 系またはtaxane 系薬剤に耐性となった進行乳癌に対するS-1 投与は,患者の良好なQOL を考慮すると有用な治療法の一つと考えられた。
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/content/article/0385-0684/36120/2474