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JPY
Abstract
胃癌に対する新規抗癌剤が登場し長期に生存する症例が増加したことにより,今まで比較的まれであると考えられていた病態を経験する機会が増加する傾向にある。今回われわれは胃癌化学療法中に癌性髄膜炎を発症し,急速な意識障害を呈し死亡した2 症例を経験したので報告する。症例1: 60 歳,女性。二次化学療法中に頭痛および構音障害を認めMRI 検査にて癌性髄膜炎が疑われ,腰椎穿刺にて髄液中に癌細胞を認めた。意識障害が進行し痙攣発作を認め,約2 週間後に死亡した。症例2: 67 歳,男性。胃癌にて胃全摘術を施行し,術後補助化学療法中であったが全身倦怠感,食欲不振を認め緊急入院した。入院翌日に急激な意識障害を認め,癌性髄膜炎と診断した。意識障害が進行し約2 週間後に死亡した。胃癌による癌性髄膜炎は比較的まれではあるが非常に急速に進行し死亡する例が多く,化学療法中に急激に倦怠感,意識障害を伴う症例では念頭に置くべき病態である。
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/content/article/0385-0684/36130/2649