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術前S-1投与により根治切除可能となった直腸癌同時性肝転移の1 例
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JPY
Abstract
症例は42 歳,女性。2004 年9 月直腸癌(Ra, type 2),肝転移の診断で初診。術前診断はT2N1H2であった。肝転移巣はS4/8 に98 mm であり,肝静脈浸潤を認め切除不能であった。術前S-1 80 mg/日を14 日間投与後,原発巣に対して直腸低位前方切除術を施行し,病理組織診断は中分化腺癌,SS,N1,stageIV,組織学的効果はGrade 1a であった。術後肝転移巣の縮小を認め,S-1 への感受性が示唆されたため,S-1 による化学療法を2 コース追加施行した。肝転移巣は36%の縮小を認め,肝静脈浸潤も解除されたため,2005 年1 月肝中央二区域切除術を施行した。病理組織診断は中分化腺癌,組織学的効果はGrade 1a であった。術後48 か月経過した現在無再発生存中である。術前S-1 投与による組織学的効果Grade 1aで,直腸癌同時性肝転移に奏効した1 例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/36130/2669