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JPY
Abstract
ヒトT 細胞白血病ウイルス1 型(HTLV-1)は成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスであり,長い潜伏期間の後に一部のキャリアにATL を惹起する。これまでの研究からtax 遺伝子が発がんに重要であると考えられてきたが,ATL 細胞の解析から約半数のATL 症例ではTax を発現していないことが明らかとなった。その機序として,1.5'側long terminal repeat(LTR)の欠失,2.5'側LTR のメチル化,3.tax遺伝子の遺伝的変化が同定された。しかし,われわれはHTLV-1 bZIP factor(HBZ)遺伝子をコードする領域と3'側LTR がすべてのATL 症例で保存されていることを見いだした。HBZ遺伝子はすべてのATL症例で発現しており,その発現はATL細胞の増殖を促進した。HBZ はc-Jun,JunB,JunD,p65 など様々な宿主因子と相互作用して細胞機能を修飾している。HBZ 遺伝子がすべてのATL 症例で発現し増殖を促進するということから,HBZ遺伝子がATL細胞の増殖に必須のウイルス遺伝子であることが示唆される。
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/content/article/0385-0684/37010/10