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簡易懸濁法によるS-1投与とCDDP 併用療法を施行した狭窄を伴う4 型胃癌の1 例
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JPY
Abstract
進行再発胃癌の化学療法はS-1が中心となっているが,内服薬であるため狭窄を伴う場合には投与が困難となる。今回われわれは,切除不能な胃癌に対し簡易懸濁法でS-1 を投与しQOL が改善した症例を経験したので報告する。症例は65歳,女性。下部食道の狭窄のため飲水も困難な状態となり当センターに紹介された。精査の結果,食道に浸潤を伴う4 型の進行胃癌と診断した。6 Fr の経管栄養チューブを挿入可能であったため簡易懸濁法によりS-1 を崩壊懸濁し,この懸濁液を経管栄養チューブから注入した。S-1 100 mg/body(day 1〜21)とCDDP 80 mg/body(day 8)との併用療法を施行し1 コース施行後,三分粥を摂取可能となった。3 コース施行すると全粥摂取まで回復し外来通院が可能となった。経口摂取困難な狭窄を伴う高度進行胃癌症例に対する簡易懸濁法によるS-1 投与は有効な方法の一つであると考えられた。
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/content/article/0385-0684/37010/135