No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
術後化学療法(PTX+S-1)が奏効し長期の生存を得ている胃癌多発肝転移症例の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は69 歳,男性。食欲不振,倦怠感,黒色便にて近医より当院紹介となった。上部消化管内視鏡検査で進行胃癌を指摘。CT 検査にて肝腫瘍と診断された。肝病巣は根治切除が可能ではないかと考え手術を施行したが,術前診断より予想外に多発性転移がみられた。このため肝腫瘍生検にとどめ,胃全摘術とD1+No.7 リンパ節の郭清のみ行った。病理検査にて肝転移と断定された。退院後外来にて,paclitaxel(PTX)90 mg/body day 1,8 投与,S-1 120 mg/body 2 週内服1週休薬の投与法にて開始した。現在42 コース継続しているが,CT 上明らかな転移巣の縮小・消失がみられ,再発徴候はみられていない。新規抗癌剤の適応とともに良好な成績が報告されているが,なかでもPTX は腹膜移行がよく腹膜播種症例に対し優れた治療効果を有すると報告されており,肝転移症例に対しても効果が高いという報告がある。またQOLを保ちながら長期にわたっての投与が可能である。本症例については約3 年半の長期にわたって投与が施行され,重大な副作用は発症していない。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37010/143