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S-1+Docetaxel併用投与によりそれぞれ癌性腹水,Virchowリンパ節転移が消失した進行・再発胃癌の2 症例
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JPY
Abstract
今回われわれは進行・再発胃癌の2 症例にS-1+docetaxel(DOC)併用療法を投与し,奏効した2 例を報告する。症例1 は43 歳,女性。4型進行胃癌に対し胃全摘術を施行し,その1 年6か月後に多量の腹水貯留が出現した。胃癌癌性腹膜炎と診断され,化学療法の投与を開始した。症例2 は53 歳,男性。Virchow 転移を含む全身リンパ節転移を伴う3 型進行胃癌に対し胃切除術を施行し,術後に化学療法の投与を開始した。両症例ともに化学療法のレジメンとしてDOC は40 mg/m2を1 時間以上かけて投与,3 週間を1コースとし,S-1は80 mg/m2/dayで朝夕2 分服,2週間投与1 週間休薬を1 コースとする併用療法とした。症例1 では腹水が消失し,症例2 では全身のリンパ節腫脹が消失した。その後は2 例ともにS-1 の内服治療に変更したが症例1 では明らかな再発を認めていない。症例2 では腹腔リンパ節のみの再腫脹を認めたためS-1+DOC の併用療法を再開して継続中である。S-1+DOC の併用療法は癌性腹膜炎やVirchow 転移を有する進行・再発胃癌の症例に対しても安全に行える有用な治療法と考えられた。
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