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外来化学療法患者の栄養素・食品群摂取量に関する実態調査
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JPY
Abstract
外来化学療法患者の栄養素・食品群摂取量の実態をとらえ,外来化学療法における栄養サポートの課題を明らかにすることを目的とした。2007 年6 月25 日〜7 月13 日の3 週間に,兵庫県立西宮病院外来治療室においてがん化学療法を施行した患者54 名に対し,栄養素・食品摂取量把握のための食物摂取頻度調査(Food Frequency Questionnaire Based on Food Groups: FFQg: エクセル栄養君FFQgVer. 2)を実施した。有効回答数50 名,有効回答率92.6%であった。疾患別の内訳は乳がん14 名,大腸がん13 名,胃がん6 名,膵臓がん9 名,その他(リンパ腫3 名,腎がん1 名,十二指腸がん1 名,前立腺がん1 名,胆嚢がん1 名,肝臓がん1 名,本文ではまとめてその他と記す)8 名であった。各群のbody mass index(BMI,mean±SD)は乳がん22.3±3.1 kg/m2,大腸がん21.3±2.6 kg/m2,胃がん17.9±2.0 kg/m2,膵臓がん18.0±1.2 kg/m2,その他22.6±1.8 kg/m2であり,胃がんと膵臓がん患者が乳がん,大腸がん,その他の患者に比べ有意にBMIが低い結果であった。一方,各群の標準体重当たりのエネルギー摂取量(mean±SD)は乳がん31.4±5.3 kcal,大腸がん27.7±5.6 kcal,胃がん34.2±10.3 kcal,膵臓がん29.1±5.0 kcal,その他26.8±6.4 kcal であり,有意な差は認められなかった。結果から,外来化学療法患者の経口摂取量は,がん腫を問わず確保されていた。しかし,胃がんと膵臓がんの患者では,標準体重を維持できるだけの摂取をしているにもかかわらずBMI が低値であった。したがって外来化学療法患者において,定期的な栄養アセスメントと切除部位もしくは罹患部位を念頭においた栄養サポートが必要であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/37010/93