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Rituximab併用化学療法における液性免疫能の変化および帯状疱疹(H.zoster)の発症頻度について
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JPY
Abstract
rituximab はヒト-マウスキメラ型抗CD20 モノクローナル抗体で,補体依存性細胞障害作用や抗体依存性細胞介在性細胞障害作用により抗腫瘍効果を発揮する。rituximab 併用化学療法では経過中に免疫グロブリンの低下が観察され,少なからぬ頻度で帯状疱疹(Herpes(H)zoster)をはじめとするウイルス再活性化が生じることが知られているが,多数例での検討結果の報告はない。rituximab 併用化学療法における免疫抑制状態を評価するため,2004 年4 月〜2008 年3 月までの4年間にrituximabを併用した化学療法を実施したB 細胞リンパ腫の初回治療205 例について治療前,治療経過中および治療後の免疫グロブリン値の変動と,ウイルス再活性化の指標としてH.zoster の発症頻度について検討した。経時的に血清IgG 値が測定可能であった89 例では,治療開始時に比し終了時の血清IgG 値は中央値−41.1%で,治療終了時に58 例が正常値以下,22例が前値の50%以下に低下した。205例のうち17 例(8.3%)にH.zoster を発症した。H.zoster発症例と非発症例の間には治療前後の血清IgG 値の変化率に有意差はなかった。rituximab 併用化学療法では比較的高度で遷延する液性免疫能低下が観察され,治療に際しては感染対策にも配慮が必要である。
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