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当院における胃癌のBest Supportive Careの成績
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JPY
Abstract
胃癌のbest supportive care(BSC)に関する報告は少なく,また過去に報告がなされた1990 年代半ばと現在とでは在宅医療に関する支援体制も異なっているため,BSC の実施内容も変化してきていると思われる。今回,訪問看護ステーションと連携しつつ当院で経験した胃癌患者のBSC 症例を検討した。2005 年3 月〜2009 年4 月までの間に当院で加療した胃癌BSC 患者17 例を対象とし,年齢,性別,performance status(PS),BSC 時の主病巣を背景因子として,全体およびBSC 期間中に施行した栄養支持療法別の生存率,および在宅医療の有無とその内容を検討した。栄養支持療法は,経口摂取が可能で他病死した1 例を除いて末梢輸液のみを施行した7 例(末梢群)と中心静脈栄養などの積極的な栄養療法を施行した9 例(積極群)とに分類した。年齢およびPS の平均はそれぞれ76 歳および2.9 で,75 歳以上が12 例(71%),PS 3 以上が10 例(59%)を占めた。全体のmedian survival time(MST)は175 日で過去の報告でのMSTに比べて長く,また積極群のMST(190日)は末梢群のMST(77 日)に比べて有意(p<0.04)に延長していた。積極群の9 例中8 例(89%)で訪問診療・訪問看護を導入していた。他病死例を除く16 例中14 例(88%)でBSC 期間の全部または一部を在宅で実施しており,そのうち10 例で訪問診療・訪問看護を導入し,7 例(70%)が在宅で最期を迎えていた。訪問診療・訪問看護の導入により積極的栄養療法とBSC の在宅での実施が可能になり,胃癌BSC 患者の生存期間を延長することが示唆された。
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/content/article/0385-0684/37020/259