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腸管GVHD 患者に対する経口ベクロメタゾン投与時の血中濃度に関する検討
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JPY
Abstract
腸管GVHD に対してベクロメタゾン(BDP)を経口投与した患者を対象として,BDP およびその代謝物の血中濃度を高速液体クロマトグラフィを用いてLC-MS/MS で測定し,経口BDP の消化管からの吸収について検討した。全対象症例5 例よりBDP の主要活性代謝物である17BMP が検出された。5 例中4 例における17BMP の血中濃度は618〜1,749 pg/mLであり,吸入剤を投与した時と同程度あるいはそれ以下であった。1例は17BMPの血中濃度が2,439±161 pg/mL を示し,吸入剤投与時以上に血中濃度が上昇した。本症例における17BMP の血中濃度は,健常人にBDP 4 mg を単回経口投与した際の最高血中濃度と比較して高値を示したことから,GVHD 患者では健常人よりも血中濃度が上昇する症例が存在することが示唆された。腸管GVHD のstageが高い症例に17BMPの血中濃度が高値である症例が認められたことから,腸管粘膜障害とBDP 吸収の亢進との関連が示唆された。以上の成績から,腸管GVHD に対する経口BDP 投与は,必ずしも全身的副作用が無視できるものではない点に留意すべきと考えられた。
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/content/article/0385-0684/37020/267