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FOLFOX4 療法で左鎖骨上窩および大動脈周囲リンパ節転移が消失し原発巣切除に至った上行結腸癌の1 例
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JPY
Abstract
左鎖骨上窩および大動脈周囲リンパ節転移,肝転移,腹水を伴った上行結腸癌に対し,転移巣にはFOLFOX4 療法が著効したが原発巣は変化なく切除を行った症例を経験した。患者は62 歳,女性。心窩部不快感,体重減少を主訴に近医を受診,FDG-PET で左鎖骨上窩および大動脈周囲リンパ節への集積から悪性リンパ腫の診断を受け,当院血液内科に紹介された。左鎖骨上窩リンパ節生検で未分化型腺癌であり,精査で上行結腸に1/2 周の中心に潰瘍をもつ腫瘍を認め高分化型と未分化型が混在する腺癌であった。FOLFOX4 療法を6 回終了後のCT で遠隔転移は不明瞭となってきたが,原発巣は縮小せず腹痛,微熱が出現したため切除した。切除標本では初回の内視鏡生検でみられた高分化型腺癌はなく未分化癌のみで,最終内視鏡生検組織よりさらに脱分化が進んでいた。原発巣に著変がないにもかかわらず組織学的脱分化を経時的に追うことができた興味深い症例と考え,ここに報告する。
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/content/article/0385-0684/37020/323