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Epirubicinを使用したTACE に抵抗性を示す肝細胞癌に対する治療戦略
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JPY
Abstract
肝動脈化学塞栓療法(TACE)は切除不能な肝細胞癌(HCC)に対して,腫瘍の病勢を抑え,生命予後を改善する上で有効な治療法である。治療に際して,わが国においてはepirubicin,mitomycin C などの抗癌剤とLipiodol を併用して治療を施行している。しかしながら,問題点としてTACE を反復することでHCC が治療抵抗性になることがあり,その結果として長期生存率はいまだ十分高いとはいえない。白金製剤は種々の悪性腫瘍において有効な薬剤であり,近年HCC に対する治療においても使用されている。しかしながら,実臨床で遭遇するTACE 抵抗性となった症例に対する白金製剤の有用性に関してはいまだ十分な評価がなされていない。そこで今回は,当院で治療したepirubicin を使用したTACE に対して抵抗性となったHCC 152 症例を対象に,白金製剤を使用した経カテーテル的治療の有用性に関しretrospective に検討を行った。結果,治療3 か月後のCT にてcomplete response(CR)となった症例は6 例(4%),partial response(PR)は28 例(18%)であり,50%生存期間ではPR/CR の奏効例においては非奏効例と比較して1.4 年の延長を認めた。今後,種々の分子標的治療薬が登場し,進行肝癌に対する治療の第一選択は変化していく可能性もある。しかしながら今回の結果から,反復したTACE に対して治療抵抗性を獲得したHCC には,白金製剤を使用したTACE を行うことが一つの有用な方法であると考えられた。
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