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JPY
Abstract
腹膜転移を有する進行胃癌では術後補助化学療法を行っても,その予後はMST でわずか232 日と不良であった。そこでわれわれは,開腹あるいはstaging laparoscopy にて腹膜転移ありと診断された胃癌に対しては原発巣切除を行わないで,できるだけ早期に全身化学療法を始めることに治療戦略を変更した。11 例の腹膜転移を有する胃癌にS-1+paclitaxel(PTX)を含む全身化学療法が優先して行われた。S-1(80 mg/m2/day)2 週投与,PTX(50 mg/m2)はday 1,day 8 に投与し1 週休薬を1 コースとした。11 例のうち5 例にPTX+S-1 をfirst-line として,6 例はsecond-line として行われていた。何例かは一時的な効果を示す症例も認めたものの,ほとんどの症例はprogressive disease であった。しかし11 例中2例に腹膜転移のcomplete response が得られ根治的胃切除が可能となった。2 例とも現在無再発生存中である。胃癌腹膜転移に対し全身化学療法を優先して行われた11 例のMST は464 日であり,手術先行,術後化学療法例のMST 232 日に比べ生存期間が延長する(p=0.0500)可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/37030/443