No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
両側多発肺転移再発を来した肝細胞癌に対してS-1により長期SDが得られた1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
遠隔転移再発を来した肝細胞癌に対する治療は一定したものがないのが現状である。今回,われわれは肝細胞癌術後に両側多発肺転移を来した症例で前治療に治療抵抗性となった後,S-1 を投与し長期SD が得られた症例を経験した。症例は62 歳,男性。HBs-Ag(−),HCV-Ab(−)の肝右葉全体を占める肝細胞癌に対し,肝右3 区域切除を施行した。術後1年3 か月目のCT 検査にて両側多発肺転移が出現し,UFT 単独治療に加え,5-FU 500 mg の週1 回点滴静注を追加したpharmacokinetic modulation chemotherapy(PMC)を行った。その結果,24か月間の無増悪期間が得られたが肺転移の増大がみられたため,S-1 80mg/dayから開始し100mg/dayの経口投与を行った。投与後,9 か月間のSDが得られPIVKA-IIも73 mAU/mL と低下した。遠隔転移再発を来した肝細胞癌に対するS-1 の経口投与は治療の選択肢の一つになり得ると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37030/483