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慢性骨髄性白血病患者の経済的負担—がん医療における医療経済と医療ガバナンス—
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JPY
Abstract
がん患者における医療費の経済的負担は昨今の経済状況の悪化により,いっそう負担感が強くなっている。慢性骨髄性白血病患者においては,2000年と2008年の間に年収は1,500,000円減り,一方で2001 年から承認されたグリベックという新薬の治療の開始により年間の薬剤費が使用前の1,000,000 円から1,200,000 円に増え,負担感はグリベック使用以前の8 年前に比べ30%も増えている。がん医療における患者負担の問題は,多くの抗がん剤やがん医療における構造的な問題である。特に高額療養費制度に関しての問題や日本の薬価制度の問題は,今後他のがん患者や他の疾患も含め,国民的議論により解決することが望まれる。CML 患者の医療費負担についての議論は患者の自立的な取り組みとインターネットメディアをとおした国民の広い層への情報開示により進められている。この方法は今後のがん医療における医療ガバナンスの形成における重要な因子となるだろう。
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