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切除不能進行膵がん患者に対する化学療法の費用効果分析—Gemcitabine 療法vs S-1 療法—
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JPY
Abstract
目的: 切除不能進行膵がんにおける標準治療のgemcitabine(GEM)療法に対する,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合カプセル(S-1)療法の薬剤経済学的優位性を検討することを目的に費用効果分析を行った。方法:進行膵がんの臨床経過を示す判断分析モデルを作成した。文献調査により,判断樹の各確率点における移行確率と,期待獲得生存月(life months gained: LMG)を算出した。費用は,2001 年4 月〜2008 年8 月までに昭和大学病院消化器内科に入院し,切除不能進行膵がんと診断された44 名(GEM療法34 名,S-1 療法10 名)を対象に診療録および診療報酬明細書の調査を行った。分析視点は保険者とし,各治療法の費用効果比(cost effectiveness ratio: CER)および増分費用効果比(incremental cost effectiveness ratio: ICER)を求めた。さらに,一元感度分析を行い,モデルの頑健性を評価した。結果:期待費用はGEM 療法1,636,393 円,S-1 療法985,042 円,LMG はGEM 療法6.0 か月,S-1 療法9.0 か月であった。CER はGEM 療法272,732 円/LMG,S-1 療法109,449 円/LMG であり,ICERは-217,117 円/LMG であった。一元感度分析においても結果が逆転することはなく,モデルの頑健性が示された。考察: S-1 療法はGEM 療法に比べ少ない費用でLMG を延長できる,より費用対効果に優れた治療である可能性が考えられた。
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