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集学的治療により長期に生存している胃切除後の進行食道小細胞癌の1 例
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JPY
Abstract
食道小細胞癌はまれな疾患であり,予後は極めて不良である。今回われわれは,StageIVb の食道小細胞癌に対して化学療法にて完全寛解を得た後,同部位に扁平上皮癌の局所再発を認めたが放射線療法を追加し,以後再発を認めず,診断から6 年現在健在している症例を経験した。患者は76 歳,女性。食欲不振の精査目的に2003 年8 月,上部消化管内視鏡(GIS)検査を行ったところ門歯列より40 cm の下部食道に約5 cm のルゴール不染帯を伴う半周性の2 型腫瘍を認め,生検にて小細胞癌と診断された。CT にて肝S8 に1 cm 大の肝転移とSMA 左側に径1 cm のリンパ節転移を認めた(StageIVb)。そのため肺小細胞癌のレジメに従い,CDDP,VP-16 の投与を開始した。4 コース終了後,GIS にて癌の遺残は認めず,肝転移,リンパ節転移は消失し,CR と判断した。以後,経過観察を行っていたが2005 年3 月,瘢痕にルゴール不染帯を伴う低い隆起性病変を認めた。同部位の生検で中分化扁平上皮癌の診断であったため,放射線治療を計60 Gy行った。以降の経過観察では明らかな再発所見は認めていない。扁平上皮癌については小細胞癌に混在していた成分の増殖の可能性と,異時性再発の可能性が考えられる。
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