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乳癌術後36年で再発した癌性胸膜炎に化学療法・内分泌療法を施行し8年間の生存を得た1 例
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JPY
Abstract
症例は72 歳,女性。36 年前年,左乳癌にて胸筋合併乳房切除を施行される。2001年,嚥下障害で当院を受診し精査のため胸部X 線,CT を施行,右胸腔に多量の胸水と胸膜播種の所見を認めた。胸腔ドレナージ施行,胸水細胞診はclass V,血中CA15-3は116 IU/mLと高値であった。右乳房は触診,CT いずれも異常なく左乳癌の再発による癌性胸膜炎と診断した。CAF を4 コース行い癌性胸水は改善,CA15-3 も低下した。その後anastrozole(AI)内服で通院していた。2005年,右側胸部に3 cm 大の皮下腫瘍が出現し局所麻酔下にて切除を行った。組織像はinvasive ductal carcinoma の皮膚転移と診断され,免疫染色ではER(+),PgR(+),HER2(−)であった。この時weekly paclitaxelを施行するが,副作用のため中断。その後S-1を投与するが,一時的にCA15-3 が低下しただけであった。2008 年4 月,CA15-3が190 IU/mL まで上昇した。AIを高用量toremifene citrate 120 mgに変更しS-1 と併用したところ,CA15-3が40 IU/mL まで低下し数か月間持続した。2009年,多発性骨転移,肝転移,腹膜転移となり永眠した。乳癌術後20 年以上で再発転移する例はまれで,その再発後の長期間にわたる治療・経過についての報告は少ない。若干の文献的考察を加えて報告する。
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