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全身化学療法を施行した切除不能遠隔転移を有する上行結腸癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は70 歳台,男性。近医で肝機能障害を指摘され,当院を受診。精査の結果,全周性の上行結腸癌,両葉に散在するびまん性肝転移,左腋窩リンパ節転移を認めた。原発巣による狭窄症状がコントロール可能であったため,原発巣は切除せずにmFOLFOX6 による全身化学療法を開始した。10コース終了後,bevacizumab導入に備えて原発巣切除を施行した。術後は,FOLFIRI,mFOLFOX6 にbevacizumab を併用し全身化学療法を施行した。計19 コース終了後,全身状態が徐々に悪化し,原発巣診断時より1 年7か月後,原発巣切除より1 年1か月後,癌死した。切除不能遠隔転移を有する進行大腸癌症例における原発巣切除の要否についてはコンセンサスが得られていないが,全身化学療法を施行することによって原発巣,転移巣ともに腫瘍制御が得られるため,今後,治療法の選択肢の一つになると考えられた。
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/content/article/0385-0684/37060/1167