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Gefitinib治療時に重篤な肝機能障害を呈した後にErlotinib投与を開始した際の安全性の検討
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JPY
Abstract
gefitinib とerlotinib は非小細胞肺癌治療において使用可能な上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)である。これらのEGFR-TKI を投与するに当たっては肝機能障害に注意が必要であり,時に重篤化する症例に遭遇する。gefitinib 治療時に重篤な肝機能障害を呈した後でerlotinib を開始した際に安全に投与できたとする学会報告は散見されるが,いずれも1 もしくは2 例報告であり,十分に検討されているとはいい難い。今回,gefitinib 治療時にCommon Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE)v3.0でgrade 3 以上の肝機能障害を呈し,その後の治療においてerlotinibが投与された症例のerlotinib投与時の肝機能障害について調査した。対象症例は8 例であった。gefitinib 投与時の肝機能障害は全例でgrade 3 であり,erlotinib 投与時にgrade 3 以上の重篤な肝機能障害を呈した症例は1 例のみであった。この1 例は,休薬後にerlotinib 100 mg での減量投与時にもgrade 4 の肝機能障害を呈した。gefitinib 治療時に重篤な肝機能障害を呈した症例に対してerlotinib を投与した場合には安全に施行できることが多いが,まれに肝機能障害の再増悪を来す症例が認められる。また,肝機能障害発現時は自覚症状に乏しいこともあるため,患者への初期症状の事前説明だけでなく,より頻回な肝機能のモニタリングが重要と考えられる。
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/content/article/0385-0684/37070/1307