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Paclitaxel投与後の呼気中アルコール濃度の経時的変化と関連因子の検討
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JPY
Abstract
paclitaxel(PTX)は難溶性の薬剤であるため,無水エタノールおよび合成溶媒を含む製剤として販売されている。そのためPTX 投与後,呼気中にアルコールが検出されることが報告されている。今回,PTX投与後の呼気中アルコール濃度(breath alcohol concentration: BAC)について測定し,経時的変化について調査した。またBACと関連する因子について調査した。その結果,PTX 投与直後の呼気中アルコール濃度の検出率は52%だった。このBAC の検出は投与3 時間後においても認められた。そのため,PTX 投与後は十分な休憩が必要であり,自動車運転は避ける必要性が証明された。また,BAC 検出群と未検出群を比較した結果,性差,年齢,投与量,体表面積などは有意な差が認められなかったが,時間当たりの投与量についてBAC 検出群において有意に多かった。これらの結果から,単位時間当たりの投与量が多いほどBAC の検出率が高くなる可能性が示唆されたが,通常診療でBAC検出を予想することは困難であり,外来化学療法でPTXの治療を受ける場合は,自動車などの運転による通院をしないのはもちろんのこと,帰宅後も注意をする必要があると考えられた。
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/content/article/0385-0684/37070/1313