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S-1をBaseとした化学療法により長期生存が得られた胃癌腹膜播種再発の1 例
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JPY
Abstract
症例は52 歳,男性。2000 年7 月に胃癌に対して幽門側胃切除術を受けた。2005 年7 月腹部CT および注腸検査にて腹水および腹膜播種と診断されたためS-1 内服を開始,2 コース投与を行うもCEA の上昇傾向を認めS-1+cisplatin(CDDP)投与を開始した。同治療にて腹水および播種は消失し,7 コース終了後2006 年7 月よりS-1+paclitaxel(PTX)投与を開始,しかし8 コース投与後,指先のしびれが出現,増強したため12 月よりS-1 単剤に変更した。2007 年7 月腹部膨満感を自覚,CT 上多量の腹水を指摘されたため再度S-1+CDDP 併用療法に変更。しかし,3 コース施行後に倦怠感および食欲不振が増強したため再度10 月よりS-1 単剤に変更した。11 月にさらに嘔気,嘔吐が出現,これ以上の抗癌剤投与は困難と判断しbest supportive care(BSC)に移行。徐々に全身状態は悪化し,12 月永眠された。本症例は高度の腹膜播種再発と診断されてから化学療法により約2 年5 か月の長期生存が得られた比較的まれな症例である。S-1 をbase とした化学療法は再発胃癌に対して有効であったと考えられた。
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/content/article/0385-0684/37070/1361