No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
咽頭・喉頭癌に対するS-1併用化学放射線療法とCDDP 併用化学放射線療法の比較検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
咽頭および進行喉頭扁平上皮癌患者を対象として,2004〜2007 年の間に施行したCDDP 併用(21 例)またはS-1 併用(22例)の二つの化学放射線療法(CCRT)について,有害事象と治療効果を比較検討した。1 回2 Gyのコンベンショナルな放射線照射中にCDDP は25 mg/m2を週1 回静注し,S-1 は65 mg/ m2/day を3 週間内服1 週間休薬した。二つのCCRT はともにgrade 4 の有害事象の発現率が5%未満であり毒性は軽度であったが,S-1 併用CCRT はCDDP 併用CCRTに比べ有意に高率にgrade 3 以上の口腔粘膜炎が出現し,その結果CDDP 併用CCRT に比べ有意差はないものの治療完遂率が低い傾向がみられた。S-1 併用CCRT とCDDP 併用CCRT の原発巣CR 率,原発巣制御率,喉頭保存率に有意差はなく抗腫瘍効果は同等と思われ,T1,T2 に対しては70%以上の原発巣制御率が得られた。しかし,T3,4 に対する原発巣制御率は2 群とも50%未満にとどまった。また,S-1併用CCRT は高・中分化型扁平上皮癌に比べ低・未分化型の扁平上皮癌に対する原発巣制御率が有意に高かった。S-1 併用CCRT とCDDP 併用CCRT は局所非進行型の咽頭・喉頭癌では有用な治療選択肢であり,S-1併用CCRT は分化度の低い扁平上皮癌に対する高い感受性が示唆された。局所進行咽頭・喉頭癌症例に対する原発巣制御や喉頭保存のためにはさらに強力なCCRT が必要と思われた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37080/1471