No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
大腸癌同時性肝転移に対する切除時期を考慮した外科治療成績
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
はじめに:今回当科での同時性肝転移例の治療成績を検討し,適切な切除時期の検証を行った。対象と方法: 2007 年までに当院消化器外科において大腸癌肝転移112例に対してR0 肝切除術を行った。67例が同時性肝転移,45 例が異時性肝転移であった。同時性肝転移67 例において,32 例は大腸癌手術と同時に肝切除を施行,その他の35 例は大腸癌手術後に待機期間を経た後,肝切除術を行った。結果:待機肝切除35 例中,待機期間中に12 症例に腫瘍数の増加を認めた。腫瘍増大12例において大腸癌手術時の肝転移数2.0±1.0 個より3.7±3.5 か月の待機期間後に4.1±1.8 個に増大した。待機期間中,化学療法を行えたのは12 例中3 例のみであった。同時性肝転移症例に対する肝に限局した無再発生存に及ぼす予後因子の検討では同時切除が同定された。また異時性肝転移,待機肝切除,同時肝切除における3 群間での肝限局無再発生存率は同時肝切除が有意に不良であった。考察:現段階における当教室での大腸癌同時性肝転移例に対する治療方針として,大腸癌切除と同時の肝切除は行わず,3〜6 か月の待機期間を設定し,その期間中に定期的な画像診断およびFOLFOX6 などを中心とした化学療法を行うべきであると考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37080/1497