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悪性腫瘍に対する化学療法中に発症した気胸症例の検討
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JPY
Abstract
悪性腫瘍に対する化学療法中の気胸について発生機序や治療法を検討した。2001〜2009 年に12 例を経験し,全例男性で気胸発症回数は1〜8回であった。原疾患は肺癌9 例,胃癌2 例,食道癌1 例で,7 例に肺気腫,2例に間質性肺炎を合併していた。化学療法開始から気胸発症の期間は1〜220日で,虚脱が軽度であった5 回は経過観察で改善したが,持続吸引6 回,手術を計9 回行い,胸膜癒着術を5 回行った。手術でleak を制御できず癒着術を追加したのは2 回あった。手術は6回を胸腔鏡で行ったが,低肺機能の1 例は片肺換気ができず開胸となった。1 例はOK-432 による癒着術後に間質性肺炎が増悪し,leak を制御できないまま呼吸不全で死亡した。4 例は胸膜癒着術を繰り返す間に原病が進行して死亡した。気胸治療中は抗癌剤投与が難しく治療が遅れる原因となり,また気胸による呼吸不全から全身状態悪化を招く危険性があるため,気胸のコントロールは重要である。
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/content/article/0385-0684/37080/1519