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JPY
Abstract
新規の化学療法を導入する症例に対して,初回外来化学療法当日にオリエンテーション各種指導および患者情報収集は一般的に行われている。しかし,われわれの経験ではそれらの情報だけでは患者の全身状態や心理状態を十分には把握できなかった。患者は入院から外来通院に移行することでQOL の向上という利点もあるが,孤独感や不安を感じるなどの欠点もある。そこで,患者の外来化学療法への移行がスムーズかつ安心して行い得ることを目的に,退院前に化学療法室の専任看護師がベッドサイドでの情報収集やオリエンテーションを行う病室訪問を施行した。対象は2007 年1 月〜12 月までの12 か月間で45 名であった。対象症例からは「顔なじみの人がいて安心して治療を受けることができた」,「事前に説明を受けたから不安はなかった」など病棟訪問に好意的な意見が45 例中38 例あった。また,スタッフが訪問記録で情報を共有し,統一された看護を提供できるようになり,がん患者の外来移行に有効であったと考える。以上のような結果から,外来化学療法の移行前である入院中に患者へのオリエンテーションを実施することは有効だったと考えられる。今後はさらに病棟や他部門との連携をとり,患者の精神面から身体面まで全体像を把握し,標準化した管理やケアを行い,よりよい治療環境を提供し,患者の不安を少しでも軽減させ,闘病意欲を支えることが重要である。
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/content/article/0385-0684/37080/1617