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JPY
Abstract
症例は57 歳,女性。1994 年5 月両側卵巣癌(T1b,N0,M0; Stage I b,serous cystoadenocarcinoma)に対し子宮全摘+両側付属器切除術を施行した。術後補助化学療法としてCAP(cyclophosphamide 500 mg/m2+epirubicin 50 mg/m2+cisplatin 60 mg/m2)療法を4 コース施行した。2006 年12 月にCA125 の上昇を認め,腹部CT で脾臓腫瘤を指摘された。全身FDG-PET-CTで卵巣癌の局所再発所見はなく,他臓器に転移も認めないため,まれながら卵巣癌の孤立性脾転移を強く疑った。2007 年12 月脾臓摘出術+膵体尾部合併切除を施行した。病理組織学検査所見は低分化型腺癌であり,卵巣癌術後の孤立性脾転移と診断した。卵巣癌術後10 年を超える症例にも,定期的なCA125測定は非常に重要であると考えられ,孤立性脾転移の診断が得られれば積極的に外科的切除を施行することが望ましい。
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/content/article/0385-0684/37090/1799