No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
がん治療医に必要な緩和ケア概論—緩和ケアの歴史と基本概念—
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
緩和ケアの基本概念は,近代のホスピスを歴史的源流として長い時間をかけて発展してきた。WHO は1989 年に最初の定義を明らかにして,2002年に定義を改定しているが,それら定義の共通点は,いずれも「苦痛を和らげQOL を改善する」ことに焦点が当てられていることである。緩和ケアは,生死にかかわる病気であれば本来どんな種類の病気に対しても,またその療養生活が短期か長期かにかかわらず,地域社会のすべての人々が平等に享受できるようにする必要がある。「基本緩和ケア」の提供は,生死にかかわる病気をもつ患者に接するすべての医療,看護,保健,福祉などの専門職の責任といえる。「専門緩和ケア」は,緩和ケアの基本原則に基づいて,集中的な臨床的トレーニング,系統的な知識と技能の習得,緩和ケアに関する教育支援のためのトレーニング,臨床研究のトレーニングなどを受けた専門職によって提供される。緩和ケアの医学と看護における専門性が確立されたことにより,学際的チームが様々な場所で専門緩和ケアを提供する医療システムが必要となっている。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37100/1849