No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
看護師が行う抗がん薬投与における問題点—蛍光眼底造影剤による可視化を利用して—
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
昨今,医療従事者への抗がん薬曝露の健康影響に関する調査・研究が多く報告されている。抗がん薬曝露の影響として変異原性,催奇形性,発がん性が示唆されている。すでに欧米諸国では抗がん薬投与開始から投与終了後まで示されたガイドラインが確立されているが,国内では確立されておらず,施設ごとの基準において投与されているのが現状である。今回,抗がん薬に見立てた薬品を可視化することで,抗がん薬調製や投与管理のどのような場面でこぼれが起きているのか整理した。結果,看護師がふだん行っていたすべての過程で抗がん薬が漏出している現実が明らかになった。具体的には,調製での周囲への飛散や調製に使用した針の汚染,抗がん薬でプライミングすることによる周囲への汚染,抗がん薬投与終了後のボトル交換時,点滴ライン抜去での生理食塩水で管内を洗浄しなかった場合に漏出反応があった。今後の課題として,抗がん薬の投与管理において今回明らかになった問題点を防止できる方法の検討や評価を進めていく必要がある。また施設ごとの基準による投与管理のみならず,ガイドラインに基づいた投与管理を徹底することが抗がん薬曝露対策をする上で重要なことであり,米国がん看護学会(ONS)ガイドラインの日本語訳にとどまらず,日本における投与管理についてのガイドライン作成が望まれる。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37100/1931