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術前化学放射線療法を施行後に根治切除し得た局所進行膵癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は68 歳の男性で,検診の腹部US にて膵腫瘍を指摘され当科紹介となった。門脈浸潤および上腸間膜動脈周囲神経叢浸潤を伴う局所進行膵頭体部癌の診断であった。手術適応境界症例と判断し,術前にS-1 併用の加速過分割放射線療法(50 Gy)を施行した。効果判定では52%の腫瘍縮小を認め,PR であった。化学放射線療法終了2 か月後に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術,門脈合併切除術を施行した。病理組織学的検査では中分化腺癌であり,腫瘍の辺縁部で特に間質の線維形成が著明であり,そのなかに少数の癌細胞が散在していた。門脈周囲には広範な線維性の間質が存在しており,門脈浸潤は認めなかった。切除断端および膵外神経叢への癌浸潤を認めず,癌細胞の遺残なし(R0)と診断した。術後合併症はなく経過し,術後補助化学療法としてS-1内服を継続中であり,術後12 か月の現在も無再発生存中である。
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/content/article/0385-0684/37100/1983