No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
膵腺房細胞癌肝転移に対しS-1併用CDDP 動注療法が奏効した1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は55 歳,男性。膵頭部から十二指腸に浸潤する腫瘍に対し,2006 年8 月に幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した。病理検査では膵腺房細胞癌(StageIII)であった。2 か月後の腹部CT で多発肝転移を認めたため,gemcitabine(1,400 mg/body,day 1,8,15/q4w)による全身化学療法を開始した。2007 年1 月のCTで腫瘍の増大を認めたためS-1 内服(100 mg/ body,day 1〜14/q3w)に変更したが,腫瘍は急激に増大しAFP値も著増した。そのため2007 年3 月からS-1 内服にCDDP(50 mg/body)の肝動注を追加した。肝動注の開始後から腫瘍は急速に縮小し,AFP 値も著減した。その後も外来通院による治療を継続し,肝転移判明から33 か月後に腫瘍の増大による肝不全で死亡するまで,ほとんどの期間を自宅で過ごし,就業も可能であった。S-1 併用CDDP 動注療法は,膵腺房細胞癌肝転移症例の予後延長とQOL の改善に有用である可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37100/1987