No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
切除不能進行・再発胃癌の化学療法中に発症した消化管出血・血栓塞栓症・消化管穿孔症例の後方視的研究
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
目的: 切除不能進行・再発胃癌の化学療法中に発症した消化管出血・血栓塞栓症・消化管穿孔の頻度を明らかにする。方法・対象: 2002年1 月からの5 年間に癌研有明病院化学療法科において根治切除不能進行・再発胃癌で全身化学療法を行った全症例を対象とし,後方視的に化学療法開始から最終投与30 日以内での消化管出血・血栓塞栓症・消化管穿孔(CTCAE v3.0 Grade 3 以上)の頻度を調査した。結果:対象症例は計292 例。患者背景は年齢中央値63.5(28〜87)歳,性別は男/女206/86。59例(20%)に糖尿病,高血圧,脳心血管疾患を合併していた。化学療法開始時のperformance status(PS)は0/1/2/3: 129/129/31/3 例。組織型は分化/未分化/分化度不明腺癌/その他: 91/139/58/4 例。Grade 3 以上の消化管出血は7 例(2.4%)であった。出血源は,原発巣からが5 例,DICに伴う消化管出血(出血源不明)が1 例,空腸が1 例であった。手術を施行し原発巣切除し得た2 例は化学療法を継続することができた。血栓塞栓症は5 例(1.7%)であり,部位は脳梗塞が2 例,肺塞栓が2例,右内頸静脈血栓塞栓症が1 例であった。カテーテル留置との関連は認めなかった。55歳未満の若年発症が有意(p=0.0046)に多かった。消化管穿孔は3 例(1.0%)であった。部位はS 状結腸,上行結腸,空腸であった。穿孔症例は全例腹膜播種の影響が考えられた。結語:胃癌化学療法症例における化学療法副作用と関連しないものも含めた上記有害事象の頻度の報告はこれまでに少なく,意義があると思われる。今回示された発症頻度を念頭において胃癌化学療法の診療に当たる必要がある。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/37110/2131