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MRI を用いた下部直腸癌の転移陽性側方リンパ節検索の試み
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JPY
Abstract
はじめに: 本邦では進行下部直腸癌に対して側方郭清が行われているが,機能温存と予後のバランスを考えれば,側方郭清でbenefit が得られる症例を選別できれば理想的である。当科では,これまで側方リンパ節のホルマリン固定による縮小率から側方リンパ節転移の有無を効率よく選別するには摘出リンパ節の短径6 mm をcut-off 値とすることが有用であると報告してきた。今回,MRI における側方リンパ節の短径を計測し,われわれが設定したcut-off 値の妥当性をretrospective に検討した。対象・方法: 1997 年10 月〜2009 年12 月の間に両側または片側の側方リンパ節郭清あるいはサンプリングが行われた下部直腸癌44 例のうち,術前にMRI を施行した25 例を対象とし,1 症例につき左右各々1 個,計50 個の側方リンパ節を対象とした。仙腸関節に沿って10〜15 度で斜位をかけ,5 mm 間隔で撮影した矢状断画像を用い側方リンパ節の短径6 mm をcut-off 値とし,側方リンパ節転移のsensitivity,specificity,positive predictive value,accuracy を検討した。結果: 側方リンパ節転移は5 例(片側4 例,両側1 例)に認められた。sensitivity 50%,specificity 90%,positive predictive value 42.9%,accuracy 84.8%であった。結語: 転移の有無を選別するには,短径6 mm をcut-off 値にすることはaccuracy(84.8%)からは妥当であるが,短径6 mm 未満の転移リンパ節をMRI 画像から効率よく選別することは困難と考えられた。
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/content/article/0385-0684/37120/2297