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膵癌浸潤による急性輸入脚閉塞症から輸入脚破裂に至った1 例
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JPY
Abstract
症例は77 歳,男性。22 歳時に胃潰瘍で広範囲胃切除,Billroth II 法再建の既往があった。下痢と腹痛を主訴に当院へ紹介され,腹部CT 検査で膵体部癌の胃空腸吻合部への浸潤による急性輸入脚閉塞症と診断された。上部消化管内視鏡検査では,残胃から輸入脚への開口部は確認できず,輸入脚の減圧はできなかった。経皮経肝胆道ドレナージチューブによる経乳頭的減圧を準備していたところ,輸入脚破裂を来した。開腹するとTreitz 靱帯から肛側15 cm の輸入脚の腸間膜対側に径1 cm大の穿孔部を認めた。胃空腸吻合部は膵体部癌の浸潤を受けていたが,輸出脚の通過性は保たれていたため,穿孔部と輸出脚空腸との間で側々吻合をおき,Braun 吻合とした。術後経過は良好であった。その後化学療法が施行され,術後15 か月間生存した。急性輸入脚閉塞症では,穿孔のみならず急性膵炎の合併もあり迅速な処置が必要である。
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/content/article/0385-0684/37120/2364