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前治療による壊死巣を有する大腸癌肝転移に対する肝切除
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JPY
Abstract
近年,大腸癌に対する治療は新規薬剤の開発やラジオ波焼灼療法の適応などに伴い選択肢が広がっている。これらの結果,経過中に肝転移巣に壊死巣を生じる場合があり,肝切除が病態を改善する可能性がある。右葉を占拠する同時性巨大肝転移を伴う横行結腸癌として発見された症例では,肝転移巣は下大静脈と中左肝静脈共通幹に広範囲に接しており,切除不能と診断,mFOLFOX6+bevacizumab による化学療法を約6 か月間行った後,肝転移巣が膿瘍化して内部に多量のガス産生を伴う状態となった。Bevacizumab の影響が疑われた。発熱などで治療の継続が不可能となったが,原発巣と肝転移巣の同時切除を施行することにより化学療法が再開可能となった。また,S6 の肝転移を伴う下行結腸癌で結腸切除と肝部分切除を施行した後,術後補助化学療法を行っていた症例では約1 年後S7 に2 cm 大の残肝再発が出現,ラジオ波焼灼療法を施行した。3か月後のCT にて壊死効果が不十分で肝S7 の転移巣が急速増大して6 cm 大になったため肝切除を施行した。術後に腫瘍マーカーは正常化した。分子標的薬やラジオ波焼灼療法により肝に壊死巣を生じる場合があり,肝切除による治療が有効な場合は,治療のタイミングを逃さないことが重要である。
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/content/article/0385-0684/37120/2569