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JPY
Abstract
症例は54 歳,男性。健診で便潜血反応陽性を指摘され,当院消化器内科にて下部内視鏡検査を施行。AV 6 cm(DL 3 cm)に18 mm の0-Is 型SM 癌(well differentiated adenocarcinoma)を認めた。内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行,病理結果はpSM(1,300 μm),脈管侵襲陽性(ly+,v+)であり,追加腸切除目的で当科紹介となった。腹腔鏡下低位前方切除術+D2 郭清術を施行し,腫瘍の残存,リンパ節転移を認めず(0/7),fStageI。術後14 か月目に突然のCEA 上昇(4→26 ng/mL)を認めたため精査,右側方リンパ節(#283)に再発を認めた。遠隔転移を認めなかったために化学放射線療法(UFT/LV/CPT-11+RT)を先行して,両側側方リンパ節,傍大動脈リンパ節郭清術を施行。リンパ節転移陽性であり,術後mFOLFOX6 療法を開始するが急速に多発肺転移と多発骨転移の出現を認め,術後27 か月目(再発後13 か月目)に死亡となった。大腸SM 癌の根治術後であってもごくまれに再発し,急速に進行する症例があることを念頭に外来フォローすることが肝要である。
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/content/article/0385-0684/37120/2629