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低用量S-1 療法が長期間奏効している直腸癌局所再発の1 例
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JPY
Abstract
症例は80 歳,男性。既往歴は2 型糖尿病,脳梗塞。2003 年3 月直腸癌に対し低位前方切除術を施行した(StageII)。術後UFT 内服を行っていたが,2004 年12 月に大腸内視鏡・CT 検査で吻合部再発を認めた。画像所見で腫瘍は仙骨への浸潤を認めた。根治治療には仙骨合併切除を伴う腹会陰式直腸切断術が必要であると考えられたが,患者・家族とのinformed consent の結果,手術侵襲および年齢・耐術能を考慮して手術は行わない方針となり,S-1 の内服を開始した。腫瘍は徐々に縮小傾向を認め,再発後5 年以上が経過しているが遠隔転移を認めず,良好なQOL を維持できている。結腸・直腸癌の局所再発に対する根治治療が外科的切除であることは周知の事実であるが,年齢や合併症のため困難であることも少なくない。本症例は,局所治療が困難な症例における全身化学療法の有用性が示唆された1 例であるため報告する。
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/content/article/0385-0684/37120/2638