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肝腸間膜動脈幹と腸回転異常を合併した中下部胆管癌に対し膵頭十二指腸切除を施行した1 症例
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JPY
Abstract
症例は61 歳,男性。中下部胆管癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行した。術前のdynamic CT 検査にて動脈の走行を確認したところ,肝動脈は上腸間膜動脈からのreplacement で,分岐した後に膵前面を通り肝に流入しており,この血管から膵内へ幾本もの分枝が認められた。手術では肝への血流を確保するため,膵表面をはうように走行する肝動脈を露出し,膵内に分岐する枝をすべて処理し肝動脈を温存した。また術前には診断し得なかったが,十二指腸はTreitz 靱帯を形成せず下行し,結腸は腹腔内左側に存在する腸回転異常も合併していた。肝動脈走行の変異は様々報告されているが,悪性腫瘍に対する膵頭十二指腸切除においてその変位はリンパ節郭清,肝への血流を考慮する上で重要になってくる。本症例では,リンパ節郭清を損なうことなく肝動脈を温存し得た。
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/content/article/0385-0684/37120/2723