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切除不能進行・再発がんによる消化管閉塞に対する緩和的手術の検討—特に術後経過不良例について—
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JPY
Abstract
目的: がん性消化管閉塞に対する症状緩和を目的とした手術の意義を検討する。対象・方法:がん性消化管閉塞に対して緩和的手術を施行した35 例を対象として,臨床所見,術式,術後経過を検討した。さらに在院死4 例,術後合併症発生7 例を合わせた11 症例を経過不良群とし,それ以外の24 症例を通常群として2 群を比較した。結果:術前減圧チューブが挿入されていた症例は18 例で,術後全例(100%)でチューブ抜去が可能となった。術後経口摂取可能となった症例は33 例(94.3%)であった。在院死例は4 例(11.4%)で癌死3 例,他病死1 例(急性心筋梗塞)であった。術後在院日数中央値は18日(3〜58日)であった。術後化学療法を施行し得た症例は26 例であった。術後中央生存期間は137 日(3〜1,614日)であった。通常群,術後経過不良群を比較したところ,術前Alb 値は通常群で3.6±0.5 g/dL,経過不良群で2.9±0.9 g/dLであった(p=0.0071)。また,術前Hb は通常群で11.6±1.8 g/dL,経過不良群で9.6±2.0 g/dLであった(p=0.0006)。術前PS は通常群で1.6±0.7,経過不良群で2.6±0.7 であった(p=0.0178)。術後在院日数は通常群で16 日,経過不良群で28 日(p=0.0823),全生存期間中央値は通常群で119 日,経過不良群で42 日であった(p=0.0035)。まとめ:がん性消化管閉塞の患者は,緩和的手術によって経口摂取可能となり,QOL が改善する可能性が高い。しかし低栄養,貧血,PS不良の症例に対しては在院死,合併症発生など術後経過不良となる可能性があり,術前に十分にインフォームド・コンセントをする必要があると思われた。
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