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Paclitaxelによるショックの後CTF 療法[Cyclophosphamide,Pirarubicin(THP-ADM),Fluorouracil]が長期的に有効であったHER2 過剰発現進行乳癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は53 歳,女性。左乳房腫瘤を主訴に来院。精査にて左乳癌,T3N3(腋窩,鎖骨上)M0,StageIIICおよび右乳癌,T2N0M0,StageIIAと診断された。両者ともに原発腫瘍の針生検で浸潤性乳管癌,ER 陰性,PgR 陰性,HER2陽性と診断された。2004 年12 月,paclitaxel とtrastuzumab 併用療法を導入したがpaclitaxel 投与中にショック状態に陥ったため同療法を断念した。anthracycline含有レジメンとしてtri-weekly CTF 療法を導入したところ1 か月でリンパ節転移は完全寛解し,3 か月で左原発巣は最大の38.5%の縮小を認めた。無増悪期間は7 か月(9 サイクル)という長期間であった。この間,1サイクル目に発熱性好中球減少を認めたが,以後は安全に通院治療可能であった。anthracycline含有レジメンはtrastuzumabとの併用が困難なため,HER2過剰発現進行・再発乳癌治療では敬遠されがちである。しかしCTF 療法は心毒性が少ないことから長期投与に向いている他,脱毛の発生率が低くQOL にも配慮できる治療であるので,HER2過剰発現進行・再発乳癌では選択肢として活用できると考えられた。
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