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JPY
Abstract
近年,悪性腫瘍に対する新たな治療法として様々な分子標的療法が開発され臨床効果が確認された。これらの新しい分子標的薬の多くはチロシンキナーゼ阻害剤である。たとえば,分子標的薬剤として最も成功した慢性骨髄性白血病(CML:chronic myelogenous leukemia)の特効薬グリベックは,CMLの原因として知られている染色体転座t(9; 22)によって生じる融合蛋白質Bcr-Abl の阻害剤である。他にも肺がんに対するALK 阻害剤など素晴らしい治療成績を上げたキナーゼ阻害剤も存在する。しかしながら,キナーゼ阻害剤は特異性が比較的低いことが多く,副作用の克服が課題である。最近はキナーゼ以外の分子を標的とする分子標的療法の開発も盛んであり,多くの悪性腫瘍で恒常的に活性化している転写因子STAT3を標的とする分子標的薬剤の開発にも注目が集まっている。ここではSTAT3 阻害剤開発の現状と今後の展開についてわれわれの基礎研究成果を交えて解説する。
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/content/article/0385-0684/38010/19