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食道癌におけるSalvage手術—10 年の検討と今後の展望—
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JPY
Abstract
根治的化学放射線療法(以下CRT)は,その高い治療成績が報告されて以来,すべての診療病期の食道癌において臓器温存が可能な根治的治療option としての地位を確立している。2001〜2009 年の間に当院で初回治療を受けた981 例の治療内容を検討すると,根治的治療としてCRT を選択した症例は,stageIで70%程度,stageII〜IIIでは20%程度にとどまっていた。salvage 手術数も著明な増加は認めなかった。2001〜2010 年までの約10 年間に当院で右開胸による根治切除再建salvage手術を実施した症例は97 例で,R0 切除は80 例(82%),治療関連死は7 例(7%)であった。治療前stageが早期であるほど,overall survivalも良好であった。致死的合併症の経験をとおして,予防的リンパ節郭清を省略して胸骨後経路胃管再建を標準術式とした。この術式が標準となった2006 年前後で比較すると,致死的合併症は減少していたがsurvival は改善していなかった。salvage 手術は根治的CRT を補完する治療と考え,根治的CRT とsalvage 手術を包括的に検討することが,この集学的治療戦略の成績向上に必要である。
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/content/article/0385-0684/38020/179