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JPY
Abstract
当院におけるS-1療法による涙道障害の頻度と治療効果を調査検討した。2004 年9 月〜2007 年12 月までに当院でS-1 を1 クール以上投与し生存している78 例に対しアンケート調査を行い,回答可能であった55 例を対象とした。流涙・眼脂などの症状の訴えがあれば眼科受診し,涙道障害の部位と程度を診断した。結果,55 例中6 例(12.5%)に眼科的処置が必要な涙道障害を認めた。S-1投与から流涙を認めるまでの平均期間は5.7 か月であり,発症までの投与量の平均値は10,300 mg であった。涙道の障害部位は涙小管閉塞,涙小管狭窄,涙点閉塞および鼻涙管狭窄であった。6 例すべてにシリコーンチューブ留置術が施行され,いずれも流涙は改善し,S-1 療法を継続可能であった。S-1 投与中の患者には涙道障害を来している可能性があり,早期発見および治療により症状の改善が得られると考えられた。
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/content/article/0385-0684/38020/259